−*初カレ*−
『可愛い…。』




私達は2人で携帯を上に上げ、夕陽にイルカを照らした。






「姫華…。」


『なに?』


「キスして…いい…?」


『え…?』




優哉に見つめられ、「キス」という言葉が出てきた途端、頭が停止した。




優哉の真剣な眼差し。




私は真っすぐな瞳に魅せられ、ゆっくりと頷いた。




優哉が私の顔に近付いてくる。




口が近付いて吐息がかかる。




ドキン…




ドキン…




私はゆっくりと目を閉じた。




私達はドキドキと胸が高鳴る中、そっと唇が重なった。




柔らかくて…温かい…。




数秒してから離れるとお互い見つめ合ってからクスッと笑った。
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