天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「やったー!」


思わず大きな声が出て、喫茶室のウェイトレス嬢が驚いた顔で俺を見た。


その女性にニッと笑ってみせると、彼女はなぜか顔を赤くした。


あれ? さっきの須藤京子と同じだ……


などと考えたのは一瞬の事で、俺は急いで麻衣ちゃんに返信をした。


“いま電話してもいい?”と。


喫茶室から離れ、人があまり来ない階段の近くに移動して携帯を睨んでいると、バイブとともにピカピカとLEDが光った。


< 103 / 388 >

この作品をシェア

pagetop