天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
その後、俺は麻衣ちゃんを家の前まで送って行った。


辺りはすっかり暗くなり、爽やかだった空気は、湿って重くなったように感じた。


「明日はまた雨降りみたいですね?」


「そうなんだ……。梅雨だから、仕方ないか」


でも、俺の気分は快晴だな。麻衣ちゃんと相思相愛になれて……


「散歩にしては遅くなっちゃったかな。大丈夫?」


「はい、たぶん」


「じゃあ、明日、いつもの時間に、駅で……」


「はい」


「おやすみ」


「おやすみなさい」


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