天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
片桐チーフは俺から顔を背けると、背中を向けてベッドから降りた。そして、


「シャワーを浴びるから、その間に帰って」


と言った。


「トーコさん……」


「もう“トーコ”と呼ばないで!」


そう言ってトーコさん、いや片桐チーフは寝室を出て行った。

一度も俺を振り向くことなく。


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