天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
携帯を開くと、それは予想通り麻衣ちゃんからのメールを告げるもので、昨夜片桐チーフとバーで飲んでいた頃に着信したものだった。


−−−

翔平さん、こんばんは。

まだお仕事中ですか?
あまり無理しないでくださいね?

明日ですけど、何時に行けばいいですか?
いつもの駅でいいんですか?

お返事お待ちしています。

麻衣

−−−


麻衣ちゃん、ごめん……


目を閉じると、“信じていいんですよね?”と言った時の、麻衣ちゃんの真剣で泣きそうな顔が浮かび、涙が俺の頬を伝わっていった。


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