天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「あ、ごめん、市川さん。須藤さんは……」


そう言って次に須藤京子の肩に手を乗せたら、

「触らないで!」と手を跳ね退けられてしまった。


「あ、えっと、須藤さんはま、じゃなかった市川さんの隣に立って、ピタッと体を寄せて……ああ、そうそう」


壁を背にして麻衣ちゃんと須藤京子がピッタリくっついて並ぶと、俺は麻衣ちゃんの正面に立ち、ズイッと前に出て、麻衣ちゃんに体を密着させた。


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