天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「中島、恥ずかしいから早くやってくれ」


「え?」


武田に言われて気付いたが、数人の通行人が足を止め、俺達を凝視していた。


「お、おお。触るには手を市川さんの後ろに回すわけですが……」


俺は密着した麻衣ちゃんと須藤京子のウェストの辺りに、強引に手を差し込んだ。


「あん」


「触んないでよ!」


なぜか色っぽい声を出した麻衣ちゃんと、抗議の声を上げる須藤京子。


麻衣ちゃんって、ウェストが弱いのかなあ。


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