天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
その後、俺はずっと同じ事を考えていた。何度も何度も、繰り返し繰り返し……


そして、たどり着く答えは、常に一つだった。


武田の姿を見た時、奴に相談したいと思った。


しかし片桐チーフの妊娠は口止めされてるし、例え相談したとしても、答えが変わるとは思えなかった。


定時を過ぎ、しばらくしてから俺は重い腰を上げた。


そして社の玄関に行くと、麻衣ちゃんが笑顔で俺を待っていた。


まだ、いたのか……。先に帰ってくれればよかったのに……


俺は重い足取りで、麻衣ちゃんの元へ向かっていった。


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