天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
麻衣ちゃんと俺は、地元の駅前にある喫茶店に入った。


温厚なマスターがいる、俺のお気に入りの喫茶店。


麻衣ちゃんとここに来るのは何度目だろう。4〜5回は来てると思う。


最初に麻衣ちゃんを連れて来た時は、なぜか機嫌が悪かったウェイトレスの柚子ちゃんだが、今はそんな事はなく、むしろ麻衣ちゃんとも仲良しになっていた。


「いらっしゃいませ。外は暑いですよね!」


「うん、もう茹で上がっちゃうくらいよ?」


「でも、お二人の熱さの方が上を行ってるんじゃない?」


「もう、柚子さんたら……」


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