天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「麻衣ちゃんは何一つ悪くないよ。悪いのは、全部俺なんだ」


「どういう事ですか?」


麻衣ちゃんは、流れる涙に構うことなく、すがるような顔を俺に向けていた。


「私は、翔平さんのどんなところも、好きですよ?」


「俺の気持ちが、変わったんだよ」


「え?」


「麻衣ちゃんの事、そんなには……」


ドカーン


その時再び雷が落ちた。すぐ近くに。


俺に“それ以上は言うな”と、神様が止めようとしているのかなと、俺は思った。


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