天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
俺はグラスの水をゴクゴクと飲み、大きく一度深呼吸をした。


「ここからが本題なんですが……」


俺は、緊張気味な片桐チーフの目を真っ直ぐに見て言った。


「俺達、結婚しましょう?」

と。

片桐チーフは、目を大きく開き、見る見る顔を赤くしていった。


「しょ、翔ちゃん。それって、プロポーズなの?」


「そうなりますね」


「責任感で?」


「正直、それはあります」


俺がそう答えると、片桐チーフはあからさまにがっかりした顔をした。


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