天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
ゆかりちゃんは何か言いたげだったが、俺達のただならぬ空気を察してくれたようで、飲み物を置くと、すぐにテーブルから離れてくれた。


「なぜ俺に隠してた? お前は親友だと思ってたのは、俺の勘違いか?」


「すまん!」


俺は再び深く頭を下げた。


そうしながらも、俺は気持ちが軽くなるのを感じていた。


誰にも、特に武田に対して、秘密にしていた事が、俺にとっていかに重荷だったかを、改めて気付かされていた。


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