天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「麻衣ちゃんは誰かを待ってるようですね?」


「そうね」


「誰を待ってるんだろう。あ、まさか、男? 男なんですか?」


「うるさいわね、耳元で……。見てれば分かるわよ」


麻衣ちゃんは、男と待ち合わせてるんだろうか……


俺にはもうそんな権利はないと解ってはいても、沸き上がる嫉妬の気持ちは抑えようがなかった。


悶々としながら麻衣ちゃんを見ていたら、「来た!」と須藤京子が小さく叫んだ。


< 355 / 388 >

この作品をシェア

pagetop