天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「せっかくの花金なのに、私はどう過ごせばいいの?」


片桐チーフは、今にも泣き出しそうな、悲しげな顔でそう言った。


「えっと……あ、そうだ。誰かを誘ったらいいんじゃないですか? いや、いいんじゃない?」


「誰を?」


「誰って……」


俺なんかとは違って、片桐チーフには飲みに行く相手は、いくらでもいるだろうと思うけどなあ。


< 47 / 388 >

この作品をシェア

pagetop