天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「はあ? “麻衣ちゃん”って、市川麻衣か?」


「当たり前だろ? あの子、可愛いと思わないか?」


「ああ、思うよ。それがどうかしたか?」


「お前の狙いは、麻衣ちゃんなのか?」


俺は緊張して、唾をゴクンと飲み込んだ。


もしも武田の狙いが麻衣ちゃんだったら、悔しいけど俺に勝ち目はない。


真剣な目で武田を見る俺に、武田は不思議そうな表情を見せた。


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