天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
麻衣ちゃんは恥ずかしそうに俯き、そう言ってくれた。


やったぁー!


「じゃあさ、俺の事も名前で呼んでくれないかな?」


ちょっと調子に乗りすぎかな?

俺はドキドキしながら麻衣ちゃんの返事を待った。


「い、いいですよ。バランス取れませんから」


「うんうん、だよね? じゃあ、早速呼んでみてよ?」


「しょ、翔平さん」


麻衣ちゃんは恥ずかしそうに、でもちゃんと俺の顔を見て言ってくれた。


「はい!」


あまりに嬉しくて、つい大きな声で返事をすると、通行人も麻衣ちゃんも、ビクッとしていた。


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