天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「じゃあ、今日はご馳走さまでした」


麻衣ちゃんはペコリと可愛らしいお辞儀をした。


「送ってくよ」


「え、いいですよ。すぐだし、方向が逆なんだし……」


「いやいや、送らせてよ。麻衣ちゃんが痴漢に襲われたりしたら、大変だから」


「え? 痴漢……」


「あ、俺が言うのは変かな。本当に俺は痴漢じゃないからね? あ、でもこの間は触っちゃったから、やっぱ痴漢なのかなあ」


「その話はしないでください。思い出すと、恥ずかしいから……」


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