天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜
「ちょっと待ってください」


意外にも須藤京子から呼び止められた。


「少しお話したいんですが、お時間ありますか?」


「ん……あると言えばあるし、ないと言えばないし……」


俺は正直言って、須藤京子とはあまり話をしたくないので、曖昧な返事をした。ところが、


「麻衣の事なんですが?」


と言われたら話は別だ。


俺は須藤京子に連れられるようにして、喫茶室へと向かった。


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