Lonely girL / プラトニック・キス
「お、まじでか~。」

雄が笑って答えた。

身長が高い雄を見上げて話していた真由は
その笑顔にドキっとした。
夕焼けの光が雄と真由を照らして
長い影を校舎の玄関につくっている。

さっきっから
心臓、まじうるさいんだけど!!

そう思っていた。

♪キンコーン♪

「雄~~~!!!
予鈴鳴ったよ!!!遅れるよ!
ひぃ先に行くからね!!」

ギャルが機嫌悪そうに言った。

ひぃって名前なんだ。
あたしより年上かな?
けっこうかわいいし…

教室に向かって歩いていく
ひぃという名のギャルを見ながら
真由は思った。

「お~~~お~~。
行くべ!


じゃ、真由ちゃん。
授業だから行くわ。」

「うん…。また、話そうね。」
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