Lonely girL / プラトニック・キス
「え・・・。ちょっと。
これって、あたしが言ってたやつだよ!」

「は??」

フライヤーを手に持ってマイが興奮した様子でしゃべる。

「ほら!!真由!!
あたしがゴールデン・ウィークに
友達がクラブでイベントするって言ってたじゃん。
それだよ!」

「うそ!!」

マイがずっと一緒に行こうと言っていた
ゴールデン・ウィークのクラブイベント。

そのフライヤーを雄が持ってた。

「来るのかな?
雄って人、回すんじゃないの?」

マイはそう言ってDJがレコードをまわすしぐさをした。

「ね!ね!今日もさ、5時半まで学校残ってさ。
雄って人に聞いてみようよ!!。」

マイは真由の手を握った。

「真由、雄って人の事、気になってるんでしょ?
ついでに番号も聞いちゃおう!」

マイに乗せられて、真由はうなずいた。
「番号ゲット~~~~!!」

真由とマイは二人でハモり、飛び上がった。
< 27 / 81 >

この作品をシェア

pagetop