Lonely girL / プラトニック・キス
外にまで聞こえそうな鼓動をかき消すように、渋谷には雑多な音が溢れていた。

こういうところも都合がいいんだ…渋谷って。

お茶をして、タワレコに行って、ゲーセンに行って、

「雄君、UFOキャッチャーしようよ!あたし結構うまいんだ。」

「てかさ、雄って呼んでよ。『君』って微妙じゃね?」

「じゃ、あたしも真由って。」

「おう。真由真由真由真由…おし!慣れた。」
雄はそう言って真由のほうを見下ろした。

「んじゃ…雄雄雄雄…」
「うん、うん、うん…」

真由が読んだ回数だけうなずく雄

「慣れた!!」

「よし!じゃ、ぬいぐるみ釣るべ!真由。」

「うん!」


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