Lonely girL / プラトニック・キス
振られてすでに1ヵ月以上経つけれど、
未だに真由は雄への想いを経ち切れないでいる。

なんでだろ…。
別に、今まではこんなことなかったのに…。

『また学校で会おうな!』

別れ際そう言った雄は、言葉通り、その後すぐに学校で会った。

まるで何もなかったかのように、
気まずい雰囲気もなく、雄は真由に校舎の玄関で話しかけてきた。

『真由!こないだ買ったCDどうだった?よかったろ?』

『あ、うん。よかったよ。』

いつものように軽いノリでニコニコ笑って話す雄に、真由は一層想いを募らせた。

ドキドキドキドキドキドキドキ

『また、一緒に行こうな。ぬいぐるみ、まだ持ってる?』

ドキドキドキドキドキドキドキ
捨てるわけないじゃん!!
大事に飾ってあるよ!

『持ってるよ。かわいいじゃんあれ。』

『そっか。じゃ、またな。』

『うん。じゃあね。』

ドキドキドキドキドキドキドキ

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