Lonely girL / プラトニック・キス
振られる前よりもドキドキ鳴る心臓の音は大きくなっていて…

あたし、まだまだ全然雄のこと好きなんだ…

下駄箱に手をかけたまま、真由は雄の後姿を見送っていた。

そんな真由と雄を見ていたマイは、
本当に真由が振られたのか…と疑った。

それほどに、二人の空気は以前と変わらなかったから。


「ほらさ、真由!バイト先って、かなりの割合で付き合う子いるからさ♪」

マイは真由の目の前のイスに座ってそう言った。

「そっか~。そうだよね。夏だしね~。」
真由も笑いながらそう答えたものの…

でもやっぱ、なかなか雄以上の人っていなさそう…

「お試しでもいいからさ、付き合ってみるのもいんじゃない?
てか、もったいないよ~~~!!」

「イケメンいればね~。」

ほんとに、いい男いれば、付き合っちゃうのもありだよね…。

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