Lonely girL / プラトニック・キス
「いるのかな?ってことは、微妙ってこと?」
愛はすかさず突っ込んできた。

「う~ん。なんとなくね…。」
苦笑いをしながら真由は言った。

「へ~。
なんだか以外だわ。
真由ちゃんって読モやるくらいかわいいし。
彼氏くらいいるのかと思ってたけど…。

内面はどうやらあたし達と一緒っぽいね♪」
愛は笑顔でそう言った。

「一緒だよ~。」
真由も笑顔で答えた。

「つーかさ、彼氏いるのかってこと、
実はイオリ君に聞いてくれって頼まれたの。

なんか、真由ちゃんのこと一目でかなり気になっちゃったみたいでさ。」

「え…。」
トクン…
心臓がちょっと揺らいだ気がした。

愛は真由に「内緒だよ」というように人差し指を口にあてたポーズをとってその場から離れていった。


バイト後

ヴーヴーヴー
携帯のバイブが鳴っている。

誰だろ?

『おつかれ!

イオリだよ。
今日はお疲れ様。
バイトもだいぶ慣れた感じ?

嫌じゃなかったら今度一緒に渋谷でも行かない?』

トクントクン

夏を前にして、
小さく胸がなっている感じがした。
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