2m彼氏。
「へーっ、かわいい!」
「………」
あ。
しまった。
あんまり気にいってないのかな?
男だもんね。
花ってどうなのとか、思っちゃうのかな。
「そうか、深いなぁ…」
お兄ちゃん…何が深いんだろう。
「…まぁ」
「はっはっは
すっかり引きとめちゃって、悪いなぁ?」
「…ぃぇ」
「さーて、もう昼だしなぁ…
爽、今から大塚さんとこ行くの面倒か?」
「えっ、あ!」
お昼ご飯を買うの、すっかり忘れてた。
「ははは、いーよいーよ!
いい収穫があったみたいだし?」
チラッと横目で樋口さんを見て、
次にあたしを見るお兄ちゃん。
…意味ありげな笑顔で。
「何言ってんのも~やめてよ!!」
なんだか顔が熱くなって、
立ち上がったお兄ちゃんの背中を叩く。
樋口さんはなーんにも反応することなく、
窓の外を見ていた。