一番近くの君へ。



俺はそっとハナを引き離す。



ハナは赤い目でにこっと笑った。



「仲直りできて良かった。」



「はぁ?」



「嫌いって言ったのも嘘だよ?」



馬鹿。



その顔は反則。



少し恥ずかしそうに俺を見上げながらそう言うハナ。



人の気も知らないで。



俺が足早に歩きだすと、ハナは早足で俺についてくる。



待ってよ〜、なんてさ。







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