一番近くの君へ。



は…?



今、なんて、



「な、なんで馬鹿やろうなの?普通、彼女だったから彼氏が他の女の子抱きしめたら怒るでしょう?」



孝ちゃんはあたしにぐっと顔を近づけてまた鼻で笑う。



「だから彼女じゃないって言ってる。」



「で、でもっ…」



「アイツはいとこの麗奈。たまたまこっちに来たからうちに泊まってただけ。」



孝ちゃんはまた歩きだす。



…いとこ?



じゃあ、あたしは勝手に勘違いして…






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