一番近くの君へ。
「孝ちゃんが好き?」
「う、うん!!」
あたしは次の日、思い切って気持ちを聖佳に話してみた。
「今更そんな報告いらないわよ。知ってたし。」
グーッと聖佳はコーヒー牛乳を一気飲みする。
「知ってたし…?」
「そ。だって花、顔に書いてあるもん。」
「えっ!?どこ?」
あたしの目の前で大きなため息をついた聖佳はちいさくあたしのオデコにデコピンする。
うー、痛い…
あたしがオデコをさすっていたら聖佳は笑った。
「ふたりとも鈍感じゃ話にならないわねー。」
「えっ?」