一番近くの君へ。
「孝太くん!」
ミルクティー色の長い髪の毛を揺らしながら、まぶしいくらいの笑顔。
孝ちゃんを呼んだのは、今日聖佳と話したばかりの水沢さんだった。
「…何か用?」
水沢さんはそんな孝ちゃんにもにこっと綺麗な笑顔を向ける。
…あたし、思いっきりブスッとしちゃうもんな。
「用って言うかはイマイチなんだけどね、ちょっと来てほしいの。」
これってさ、すごく危ないパターンだよね?
まさしく告白しますって感じだし…
あたしは思わず唾をゴクリと飲み込んだ。