一番近くの君へ。



「孝ちゃん?」



「…なんだよ。」



「明日バナナ豆乳あげるから、今日の遅刻許して?」



「んなもん、いらねーよ。」



孝ちゃんは目を細めて笑った。



「豆乳は体にいいのに…」



「豆乳以外に選択肢ねーのかよ。」



そう言われてあたしは少し考えてみたけど、何にも浮かばなかった。






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