一番近くの君へ。



……………。



「バッグ忘れて遅刻?」



「だって必死だったんだもん!」



朝遅刻したわけを親友の聖佳に話すとはぁ、と大きなため息をつかれた。



「あんたの幼なじみも大変ね?」



「へ?孝ちゃん?」



聖佳は首を横にふりながらもう一度ため息をついた。



…あたし、孝ちゃんになんかしたっけ?



今日は考えることが多くて知恵熱が出ちゃいそう。






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