一番近くの君へ。
一番近くの君へ。
「んで、その後どうなの?」
…あの日からしばらくたって、あたし達も少しは進歩したかなぁ、なんて。
「ちょっと、花?」
昼休み、聖佳はあたしの肩をバシッと叩きながらそう言う。
…うん、これは相変わらず痛い。
「…別に何にもないよ。」
あたしがそう返すと聖佳は嘘だと言わんばかりにあたしを見る。
「あんたら、付き合ってもう3ヶ月でしょ?」
「まぁ、」
でも、ずっと幼なじみだったわけだし?
いっつも一緒にいるの普通ー、みたいな。
まぁ、あたしはドキドキするけど…
孝ちゃんはそうは見えないんだよね。