一番近くの君へ。




恥ずかしくて泣きそうになりながら孝ちゃんの家に入る。



ぶっちゃけ、孝ちゃんちに来るのなんてしょっちゅうだから、気にする必要なんてない。



あたしは孝ちゃんの部屋に通され、とりあえず座る。




相変わらずだけど、あたしの部屋よりはるかにキレイで。




余計なものは一切置いてない。




「殺風景な部屋。」




「お前の部屋がゴミ屋敷なだけだろ。」




「はぁ?」




孝ちゃんにそう言われカチンとしたあたしはそばにあったクッションを孝ちゃんに投げつける。




────ボンッ




そして顔面にクリーンヒット!




「やった♪」



満面の笑みでそう言うと髪をボサボサにした孝ちゃんがあたしにクッションを向けている。




…これって、やばい?




あたしは立ちあがり、そして後ずさり…




「…やったな?」




いやいや、孝ちゃん…怖すぎでしょ?




「くらえ!」




「きゃっ!」





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