一番近くの君へ。
あたしはそのまま後ろにあったベッドに倒れる。
ふぅ、助かった…
目を明けて見ると孝ちゃんが誇らしげに笑っている。
く、悔しい…
「本気で投げないでよ!」
「お前がさきに投げてきたんだろ?」
孝ちゃんが笑いながら、あたしに近づいてくる。
だからって本気で投げなくたって…
「ほら、手」
「あたしは女の子なのに…」
「何だよ、そんなに痛くないだろ?」
「いくら女に見えないからって…」
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