一番近くの君へ。
─────ドサッ
ん?
上を見上げると、白い天井と、真剣な表情の孝ちゃん…
「…お前、誘ってんの?」
さ、誘う!?
"どうせなら自分から誘っちゃえば?"
"いつまでも我慢なんかさせてたら花愛想尽かされるよ?"
これってまさか…
「女にしか見えねぇよ…」
「孝ちゃ…」
触れるだけの優しいキス。
だけど…
そっと首筋に孝ちゃんの唇が触れた。
「ちょっ…やめて、」
一瞬だけ離れた孝ちゃんの顔はあたしを見つめる。
「…ダメ?」
熱っぽい瞳で見つめられ、あたしは何も言えなくなる。
でも、どうすればいいかわかんないよ…
こんなの…は、初めてだし。