一番近くの君へ。



ハナは今日も嬉しそうに体育館から出てきた。



俺はそんな姿を見てやっぱり、腹が立ってしまう。



「あれ、孝ちゃん?」



ハナは走って俺に近づいてくる。



「孝ちゃんも今帰り?」



「まぁな。」



「あたしも一緒に帰ってもいい?」



俺が適当に頷いても、ハナは嬉しそうに笑う。






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