一番近くの君へ。



「ねぇ、明日まで泊まっていってもいい?」



けれど前から近づいてくる声にあたしは足を止めてしまった。



「…勝手にしろ。」



どこかぶっきらぼうで、冷たい言葉。



手に力がはいんなくて、せっかく借りたDVDの袋を落としてしまった。



前から歩いてくる二人。



それは…孝ちゃんと、あの時見た孝ちゃんの彼女さん。



孝ちゃんの腕に彼女は腕を絡めていて…



美男美女カップルって感じ。






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