一番近くの君へ。
次の日朝起きてみると、麗奈はホントにいなくて、テーブルの上に紙がおいてある。
細くて綺麗な字はきっとおばさん譲りだろう。
─────────
孝太へ。
お世話になりました!
アンタもうガキじゃ
ないんだからちゃんと
気持ち伝えなさいよ。
じゃ、またね♪
麗奈より。
─────────
コイツ、喧嘩うってんのかよ。
いつも少し小ばかにしたような言い方にいらっとするんだ。
"もうガキじゃないんだから"
そんなのわかってんだよ。