一番近くの君へ。



きゅーん…



「じゃあ、行こうか?」



「は…はいっ。」



何も言わなくても、西藤せんぱいはさりげなく車道側を歩いてくれたり、歩幅をあわせてくれたり…



女の子なら誰でもドキドキしちゃうよ…



しかも、西藤せんぱいだもん。



「ねぇ、花ちゃん。」



「はい…」



「手、繋いでもいい?」



ぱっと差し出される西藤せんぱいの綺麗な手。



どれだけの女の子が西藤せんぱいと手を繋ぎたいって思っているか…



握手まで求められる程なのに…






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