ペアリング


私は暇さえあれば

前の家を見に行っていた


もしかしたらお母さんが帰ってくるかもしれないとおもって


毎日行っていた


でも帰ってくる気配などなく


毎日泣きながら帰っていた


そんなことを繰るかえしていた


みぃちゃんが大きくなった


私が毎日泣きながら帰って来るのをみて


みぃちゃんはいつも頭を撫でてくれた


みぃちゃんは

「お母さんは?お父さんは?」

と言って私は悲しくなった

でもホンとの事を言った

みぃちゃんはわたしを責めなかった


私がわがままを言ったからお父さんが死んじゃったのに


みぃちゃんは私の頭を撫でてくれた


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