やっぱり…
『三橋、俺の前では無理しなくていいんだぞ。苦しくなって、心が押し潰されそうになる前にちょっとでいいから話してみな。誰かに話すだけでも心が軽くなるぞ。』
「先生?」
『うん?』
「どうしてそんなにわたしに優しくしてくれるのですか?」
『俺そんなに優しいか?』
「だってこんなことしてくれてるし…担任でも教科担任でもないんですよ。それなのにどうして…」
『どうしてか…1つだけあるとしたらそれは三橋が苦しんでるからかな。苦しんでもがいて誰かに助けを求めてるのにほおっておくわけにはいかないだろ?苦しみを少しでも取り除いてあげたいって思うのが普通じゃないか?だからだよ。』
「先生…」
また溢れ出してしまった涙
でも、
今回は苦しいとか辛い涙じゃなくて
うれし涙
わたしが好きになった人は
やっぱり素敵な人だって改めて思ったら
自然と溢れ出したんだ。
だから
泣きながら笑ってるわたし
祐先生も一緒に笑ってくれて
わたしの心は力強い存在を手に入れて少しだけ軽くなった。
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