恋の翼
あたしの隣の席の人は
昨日逢った匠だった。
「おはよっていうか遅刻だよw」
「あー、遅れてよ」
顔をクシャッとして笑う匠は
すごくカッコ良かった。
多分クラスのみんなが惚れるだろう。
それぐらいの人気があると思う。
「どうかした?」
「ううん」
匠はまだ座らずに立っていた。
「早く座りなさい」
担任に言われて匠は座った。
「これからよろしく☆彡」
「うん、よろしく!!」
あたしの小さな特権は隣の席ってことと
前に出会ったということだ。
あたしは無性にうれしかった。
「どうかした?ニヤけて」
< 14 / 31 >

この作品をシェア

pagetop