あの夏の日の空に願う





私の言葉に、「え」という顔をする小鳥遊 天空さん。


それはそうだ。
ここがどこかも分からないままその辺をほっつき歩いてる人なんてそういない。



でも私の場合は仕方ないと思う。



だって、最初っから見知らぬ場所にいたんだもん。



私が死んだのは2日前。
それで、ここに降りたのがついさっき。


そう、降りた。

昨日のうちに何があったのかはよく覚えていない。




気が付いたら、本当の私じゃない姿でこの場所にいた。





長いくせっ毛で薄茶の髪は、灰色のロングストレートになって。
焦げ茶の瞳も、色素の薄いダークグレーに変わって。



ただ頭に記憶されていたのは、一週間しか生きられないということ。
私は2日前に死んだんだということ。




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