あの夏の日の空に願う
そんな私の昼ドラ使用の言い訳を、信じ込んでくれた小鳥遊 天空さん。
何となく罪悪感。
でもしょうがないよね?
本当のこと言えないんだし……
「行くところなくなってからそんなに経ってないので、食べ物とかもそこまで困ったりはしてないんですけど…」
…ここは、取り敢えず続行しよう。
それで隙を見てここを去ろう。
そう決めた私は言い訳を続ける。
「お金はもう底を尽きて…食料もないので、後何日持つか……」
「…………………………」
「私も両親と一緒に死ねていたら、こんなに困ることもなかったかもしれないのに……………って、自殺も考えたんですけど出来なくて」
「…………………………………………………」
「いっそのことこのまま、何もしないで過ごしていたら死ねるのかなとか…」
「そんなに困ってるなら、俺の家来る?」
「死んだらまた両親に会え……………………………、は?」
途中まで言いかけて、はたと言葉を止める私。
………えーと……今、え?
何?
『俺の家来る?』
小鳥遊 天空さんの家に……行く?
え?