あの夏の日の空に願う
………あれ。
驚きのあまり失念してたけど、よく考えたら……一週間、2人きり?
そう思った瞬間、大きく波打つ心臓。
体が熱を持ち、顔が赤くなるのが分かる。
…別に、動揺するほどのことじゃないはずなのに。
いつもの私なら、そんなこと気にしないはずなのに。
何故か今は、“一週間天空と2人きり”なんだと思うだけで、全身を恥ずかしさが駆け巡る。
―――生まれたときからずっと病院にいた。
そんな生活をしていたせいか、知り合いなんてあんまりいなくて…
ましてや“恋”なんてしたこともなくて。
そのせいか私は…この気持ちが何を表すのか、予想も出来なかった。
……………でも、出来ることなら知りたくなかった………。
“私”の命は一週間。
それが終わったら、この世界から消えてしまう。
あなたの傍にいることさえも、出来ない運命なんだから。