あの夏の日の空に願う
たった一週間の命。
本来の自分としての生を終えた私に与えられた、最後のチャンス。
ほんの少ししかないけど、賭けてみようと思ったからこうしてここにいるのに。
また、小さく溜息を吐く。
笑いたくて来たっていうのに、こんなんじゃ駄目だな…
そうしている間にも、空はどんどん明るくなっていく。
光を帯びて輝く川が目に痛い。
右手を目の前に当てて光を通すまいとしながら、私は目を細めた。
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