月の光、闇の人。そして、声


「初めまして。
ルナちゃん、
俺、マナミの彼氏の新城 陸。


よろしくな。

あ、あとルナちゃんが
声が出ないことも知ってるから、安心して。」


 
安心?
なんだそれ。
  

それに、新城って言う名字も何か引っかかる。

何かを私は忘れてる。

けどなんだ?
 
自分のことなのに
忘れてるなんて。

マナミは知っているのだろうか?


 
「ルナ?
なに考えてるのぉ
陸くんのことシカトしないでよ。」



この言葉で一気に現実に
引き戻された。





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