夢と恋と王子様



「あっ…あのっ…」


「…………?一年生…?」


「迷っちゃって…」


「え?」


「職員室探してたら
 迷っちゃって…
 教えてくれますか?」




目の前にいる男の先輩は
優しく笑って頷いた。



「もちろん」




王子様のように輝いていた。






そんな先輩に
私は一目惚れをした。




春の風が

私の髪を揺らした。



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