夢と恋と王子様
面倒臭い事に巻き込まれてしまった。
翌日から麻衣子に
付き添うように一緒にいてもらった。
ドラマや漫画であるような
藤岡勇志先輩に想いを寄せる
女集団が私を囲んだり…
なんて事を想像してしまった。
そのせいか
なかなか一人で秘密の
図書室へ行く勇気がなく
先輩には逢えなかった。
あの女の先輩には
あれから1度も逢うことはなく
月日は経って
クリスマスが近づいていた。
学期の終わりになるまで
結局私は図書室に
足を踏み入れられなかった。