夢と恋と王子様



見せたい物ってなんだろう


期待と
少しばかりの不安


それらを抱いて扉に手をかけた。


きしむ扉の音が廊下に響いた。












私の目に映るのは
いったい何なんだろうか。












肩にかけていたスクールバッグが
するりと地面に落ちた。




「……なん…で……」




落ちた衝撃で先輩は私に気づいた。



「……!!…恵梨っ……」



そんな声を背にして
落ちたバッグを拾って私は走った。




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